運用成績を評価するスキル(6) [投資法 : 全体]

自動売買システムを選択する時など、複数のシステムのパフォーマンスを比較検討することはよくあります。例えば、利益率の比較はごく普通に行ないます。


ところで、パフォーマンスを比較するときに、ただ数字を比べただけでは意味がありません。リスクを揃えた上で比較しなければならないのです。例えば、次の2つを比べてみましょう。


(1) 年利40%、最大ドローダウン30%
(2) 年利15%、最大ドローダウン10%


(1)の方が年利が大きいですが、リスク(最大ドローダウン)も大きいです。


本当のリスクは金額で評価しなければなりません。仮に、損失の許容額を30万円とすると、(1)では資金100万円、(2)では資金300万円が上限となります。


この条件で1年間の利益額を計算すると、


(1) 100万円 × 0.4  = 40万円
(2) 300万円 × 0.15 = 45万円


となって、期待できる利益額は(2)の方が大きくなります。


このように、リスクを揃えて比較しないと、正しい判断はできません。


 


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